岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

5月27日活動報告 畦塗

こんにちは。
三回生菅野です。

天気は快晴、里山の温度計では34度までいきました。
もう夏が来るなぁと思わせるような気温でした。
今のうちに身体を暑さにならしておけば、夏の作業も楽になる・・・でしょう!

今回の活動は前田と池田をひたすら畦塗しました。
雑草が伸びてきて、畦を切るのも、塗るのも手間がかかります。
畦塗は早い時期に丁寧に終わらせるのがベストだと今さらながら思ってしまいます。

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古田の雑草をはがしました。上(before)下(after)
早めに手を打っておかないと温かくなると田んぼに一気に根を広げます。

右側がイギリス出身の留学生のエドさん村起こしの研究をされているそうです。








写真だとさらに分かりにくいですが、イネとヒエの見分けがつきますか?答えはブログの最後に発表します。

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稲にもヒエにも分蘖(ぶんげつ)があります。分岐している部分のことです。
手植えで田植えする成苗は一株あたりの苗の数が少ないです。株間と条間を広く取って一株に2,3本をまとめて植えます。一方、機械での田植えは、株間と条間を詰めて一株あたり稚苗を5~7本植えます。
しかし! 「厚田も一枚、薄田も一枚」、いずれも収量はほぼ変わらないと言われます!
なぜなら、苗を何本植えようが、面積あたりに降り注ぐ太陽エネルギーは同じだからです。
一つの成苗が最大限成長するようにうまく間隔をあけながら、田植えをすれば最大限米を収穫できます。
手植えは労力と時間はかかりますが、しっかり他の部分で効率的と言えます。
自然と調和した経済活動ですね!
さらに、手植えは我々現代人が望んで止まない、やりがいも手に入れることができます。

便利になって、時間も労力もかけずに欲を満せる社会になって。
経済成長によって、自然資本を(効率よく)、大量に短時間で消費にすることによって大量の欲を満たせるような社会になりました。
経済成長が飽和した時代に生まれた僕ら学生は、生きるのに必死にならないといけないという状況にほとんどのが遭遇したことがないと思います。僕もそうです。それでもなお、新たな欲を持つ僕らは、禁欲するか、欲の質をあげるかしか生きる方法がないのかもしれません。
国力が落ちて、食べ物や暮らしを満たすことが生活のほとんどを占める時代がまたいつかやってくるのかもしれません。ただ現時点では、食べることや暮らすことに充分です。
今は、生きがいを見つけるために、働きがいや趣味や人間関係、思想を求める時代なのかもしれません。
最近からかは分かりませんが、本屋でも生きる意味とか働きがいがキーワードになった本がたくさん置いてありますよね。
持続可能な社会を前提に生きようとするなら、本からよりも里山にたくさんそのヒントや答えがあるのかもしれません。

まとまりのない文ですが最終的に言いたいことは、里山に来て一緒に活動して体験しよう!ということです!

活動報告に戻ります。
夕方からは、奥田で大量発生しているせりの駆除?収穫?をしました。雑草と違って食べれるものだと少々根がはっていようが気合いの入り方が違います。地面から引き抜くとセリの香りがして、いい気分になりました。
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答え 左がヒエ 右がイネです。
見えにくいですが、枝分かれしている部分に節があるものがイネです。
またイネの方が、シュッとしていて、ヒエの方が葉が横に広く倒れがかっているのが特徴です。
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これも分かりにくいですが、イネの拡大写真です。
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子持ちのアメリカザリガニです。 皆が口を揃えてキャビアだと言います。 いつか食べる日が来るのかな・・?
いや来ないです。

最後に黒米についてです。
苗代の黒米が鳥に食われてしましました。
成苗を田植えするまでを6月中に行わないといけないので、今からやり直しというのは間に合わない確立が高いです。うるち米を植える面積を増やすか、SRI農法(幼苗のまま田植えをする方法)を試すか、他の方法を考えるか早急に策を練らないといけません。

今回の活動報告は以上です。

活動報告とは別に。
活動を早めに切り上げさせていただきまして、17時頃里山を出発し、自宅まで歩いてみました。自分なりに早く歩いて4時間半かかりました。
時折里山まで車に乗せてもらっていて、その道を途中まで歩いたのですが、ホントに車から見える景色はわずかなんだと分かりました。
自然から街へ少しずつ変わるというのを肌で感じました。
山を見て自然に人間は勝てんわと思ったり、逆に山を通す道路を歩いて、この自然を切り開いてしまうほどの技術を生み出す人間がすごいと思ったり、一人でできることって小さいなと思ったり、こんな所切り開いて、何がしたいんやと思ったり、税金がこんな奥地を開くのに使われているのかと思ったり、日雇いの方が山奥のアパ―トに積め込まれていることを実際に知ったり、街に植えられた木が自然ではなく、人工物と思うようになったり、長い間歩いていると嫌でも何か考え事や、周りを見渡して何か発見をしようとする欲?がでてきました。
普段しないことはどんどんするべきだと思いました。