岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

さつまいも日記 その� 晩生用芽だしのその後

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中山です。

ここ最近、梅雨を思わせる蒸し暑い夏日が続いています。

ベランダ菜園の芋の芽たち、
びっくりするくらい、変化明確です。
葉っぱが上を向いて、どんどん大きくなってきています。
失敗したと思っていたプランター一個分も、
新芽が吹き出してきました。

よくよく考えてみれば、
僕の実家のビニルハウスの中の、ゴールデンウィーク中の温度は、
大体、この時期の大気温と一致しますね。
こいつら、ちょっと生意気ですね。
まるで、「風呂付の家じゃないと暮らせない」とか贅沢をいう、
あまちゃん学生のようですね。


田植えまでは、僕らの手もいっぱいいっぱい。
ここでもう少し芽を伸ばして、
田植えの翌週くらいの植え付けなら、
100本くらいは、楽にとれそうです。

新嘗祭、11月23日の収穫を目指して。
メイフラワー号のピルグリムの連中が、現住民に対して
『収穫感謝祭』をした、11月23日を目指して。
そして、11月25日からのEVEでの「ふるまい」を目指して。

追記
“コラム 「旬」”

こうやって、ベランダ菜園でおいもさんと遊んでいると、
さつまいもの旬ていつなんだ?
と疑問を感じます。

連休中に植えた芋づる、
これは、ビニルハウスで芽だしされたものです。
再芽だししようとすれば、この時期までまたないといけない。
(温暖化が進んだわが国においてさえも)
現代では、一般的に、さつまいもは、
5月半ばまでの植え付けで11月頭収穫です。
芽だしの段階から、温室にほおり込まずに、
路地に埋めとけば、芽は出てくるのでしょうか?

農産物は、需要の所得弾力性が小さく、故に、
農業者収入は、他産業の経済成長についていけない
というのが、
よく入門経済学のテキストで指摘されます。
そんな中でも、
「新モノ(たとえば、新米など)」
については、消費者選好は非常に高く、
農産物市場において、比較的高価格で取引される傾向にあります。
当然、高価格で販売したい農家や農協は、
「早生早生・・・etc.」を目指します。

ビニルハウス栽培技術などは、その象徴といえるでしょう。

これは、
「太陽と土の恵みを最大限に利用した」
というよりは、
「島国日本において、その気候風土の制約を克服した」
という、
石炭文明から始まる石油文明が定着した後の、
ヒトの傲慢パラダイムにほかならない
と、中山は感じるのです。

ちなみに、
「ビニルハウス[(塩化ビニル)+(可塑剤)]」+「窒素化学肥料」
で農を営むという、フレームワークは、
=「水俣病を引き起こした、『チッソパラダイム
そのものになりますね。

「地産池消」の提唱者である篠原孝氏は、
『農的循環への道』の中で、
「地産池消」と同時に
「旬産旬消」という言葉を提唱しています。

なぜか、この言葉は、あまり表舞台に出てきませんが、
四季の明確なわが国において、人の生業を考えるとき、
ものすごく大事な概念だと思います。