岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

4月25日[塩水選/黒米]

SAの八木です。
今回は学校での岸ゼミの活動を報告します。
学校で塩水選を行いました。塩水選とは、平たく言えば種モミの選別試験です。今年も光塩館前を水浸しにして、道行く人たちの視線を受けながら、塩水選しました。
塩水を準備して、そこに種もみを入れます。
実が詰まって比重が重いものは水底に沈むのでそれを苗に使います。

学校でしたのは黒米。

PM6:00頃

同志社大学今出川キャンパス、光塩館前。
塩水選準備。バケツに水を張って塩を入れました。
塩は1kgを2袋準備。
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黒米はもち米系なので、もち米に使われる基準「比重は真水が1とするならば1.08くらい」が望ましいと判断しました。
岸さんの比重計と生卵(L寸)を使って塩の量を調節しながら行いました。
生卵が水底辺りで垂直に立つくらいが比重1.08…しかし生卵は一向に立たず、塩だけがただ水の中に消えていくばかり…

記録係、SA小畠功靖。
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生卵にも個体差があり、標本数は多い方がいいだろうということで
生卵6個が塩水のなかへ。
結局、塩1Kgを空けても生卵は動きを見せず…
でも、比重計の数値は十分な数値を示したので、種もみを投入しました。
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種もみを塩水に投入したものの、すべての種モミが浮いている状態でした。
出来のいいモミは底に沈むんですが…出来が悪いのか、塩を入れすぎたのか、みんな仲良く浮いていました。…誰ひとり突出した猛者はいませんでした…。米も作った人間に似るんでしょうか…
とりあえず、沈んだものを回収して、種モミとして使うので…水を足して塩分濃度を下げてよりわけます。

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それで分けていったのですが、投入した割に沈むモミが少なく…非常に効率が悪い状況でした。
されど、基準を下げ過ぎるのも、採点を甘くするようなもの…
それは取れるモミの質を下げることににつながるので、基準はそのままで進行させました。
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浮いているモミをすくって取り除き、沈んでいる、または沈みかけの米を種モミにします。
缶にすり切り2杯を入れても、缶の半分も回収できないくらいでした。


この作業を続けて2時間、PM8:00
黒米のモミを2kg分ほどを回収し活動を終えました。

後日、岸さんはヒノヒカリの塩水選を行ったそうです。
うるち米系は通常であれば比重を1.13で行うのですが、岸さんはあえて採点基準を引き上げて、
比重を1.14くらいで行って、約4kgを種もみにしたということでした。
今年のヒノヒカリは岸さんによって引き上げられた採点基準を突破した強靭な個体に違いない…