岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

2009/4/19 水田灌水の準備

中山です。

ぽかぽかと暖かくなってきました。
そろそろ、水田稲作の準備の季節です。

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田んぼに水がたまらないと、水田稲作はできないので、
この日は、まず、たんぼに水をはる準備をしてきました。

昨年10月、稲刈りのときに、作業がしやすいように排水するため、
たんぼの堰を崩したままの状態でした。
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このままでは、たんぼに水を入れても垂れ流しになってしまうので、
堰をつくって、とりあえず水がたまるようにしておきました。
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写真は木下田です。
古田、奥田、前田、中田、池田についても、同様に作っておきました。

経済活動の基本は、治山・治水にある、
と言われていた方がおられましたが、
ダムのような大規模な設備ではないにしろ、
水田稲作を中心とした日本の里山生活にとって、
治山・治水はまさに生業そのものだと言えます。
降雨量の少ない京阪奈丘陵地域においては、
とくに、水の管理は重要な意味を持ちます。

我々の水田は、冬の作業の拠点になっていたところの溜池の水も使っています。
こちらの水路、今日的なコンクリート三面張ではありませんので、
水路に堆積した土砂を浚えてやらないと、
水がスムーズに流れなかったり、増水時に氾濫してしまったりします。
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というわけで、溝浚えをしておきました。
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水路整備は、日本では伝統的に、重要な地域共同作業のひとつでした。
この日の作業では、まだ十分ではないので、また、共同作業しましょう。
あと、地下に潜っている部分の、パイプの掃除もしておきました。

高山用水の取水口の横から、湧き水の取水をしていますが、
水の受け皿がなく、用水路脇が抉れてきていましたので、
簡易的に、竹の受け皿を据えておきました。
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そんなこんなで、田んぼに水をはってみたのですが、
その時間、ぼーっと待っているのも何なので、
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果樹園横が荒れ荒れだったので、
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草や雑木を刈り飛ばしておきました。

奥田と果樹園の間の土手、笹が一面に生い茂っていて、
昨年一度刈ったのですが、また、生え始めてきていたので、
ついでに刈っておきました。
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この日の灌水状況は、このくらいまでです。
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たんぼに水を張ってやると、かえるがケロケロ鳴き出して、
ちょっといいことした気分になれました。

この日は一人作業だったので、記録のために、一応報告しておきます。