岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

7月4日の活動報告~美山「伝統木工法を考える会」~

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こんにちは。三回生の柳田です。7月4日の活動報告をさせていただきます。

本日は南丹市美山町で「伝統木工法を考える会」という説明会が行われ、岸ゼミから飯田さん、釈野君、僕の三人が参加させていただきました。

あの数年前の姉歯事件をきっかけに今年から消費者保護を目的とした住宅瑕疵担保履行法が施行されます。今年の10月1日以降に新築住宅を引き渡す場合、事業者が保険会社に加入する必要があります。これにより、万が一、事業者が倒産などして、瑕疵(欠陥のこと)の補修等が行われない場合には、購入者に保険会社から保険金が支払われます。

しかしこの法律は伝統木工法の家に対してあまり配慮がなされていません。保険が適用されない、何をもって瑕疵とするのか等の問題があります。それにそもそも伝統木工法自体が法令において例外扱いになっていることが多いのです。

美山里山舎さんはこの法律により担い手たちが伝統木工法をますます敬遠していくのでは、と危惧していました。そんなときに民主党北神圭朗衆議院議員がたまたまゲストハウスのすぐそばを通りかかり、里山舎さんが北神さんに上のような現状について説明したのです。すると北神さんは里山舎さんの話をよく聞いてくださったそうで、北神さんはなんと霞が関から国土交通省の官僚を美山まで呼び寄せ、本日の説明会の運びになったわけです。説明会では国会議員、官僚、大工、左官屋などなど、そうそうたるメンバーが揃いました。そんな中に岸ゼミが参加させていただけるのは本当にありがたいことです。

講習会ではまず官僚の方から住宅瑕疵担保履行法の概要について30分ほど説明があり、そのあと質疑応答となりました。質疑応答では質問がいくつか投げかけられたのですが、官僚の方が伝統木工法に対し理解ある方だとよくわかりました。今回来てくださった官僚の方は大工にも精通しているようで、伝統木工法に対して善処できるようにする、とおっしゃってくれました。里山舎さんも官僚の方の対応に納得したようでした。それに僕のバカな質問にも的確に答えていただきました。遠いところから来ていただき、ありがとうございました。

講習会の後は、ゲストハウスで北神さんを囲み、お弁当を食べました。(上の写真)
ここで感じたのは北神さんは話が上手だし、話を聞くのもうまい。うまく説明できませんが、心の底から話をしてくれているのを感じました。それから先日ブログでエコサントイレ建設は現段階では不可能、と書きましたが、そのことを北神さんに話すとなんと北神さんがエコサントイレについて考えてみる、とおっしゃってくれました。何と言ってよいやら…感無量。はじめのうちは小峠で岸ゼミだけで作ろうと考えていましたが、とうとう国会議員まで話が及んでしまいました。エコサントイレ、何としても完成させる!

里山舎さん、このような機会に僕たちを読んでいただき本当にありがとうございました。
以上で本日の報告を終わります。