どうも三回生の丹内です。
この日は元あやめ池遊園地自然博物館学芸員でフリーサイエンティストの河合さんにお越しいただき、昆虫の観察会を行いました。
河合さんにはこの活動を始めた当初に何度かお越しいただいたことがあったらしいのですが、長い間来られなかったので、一度この辺の環境がどんなものかを参加者と一緒に見て回ることに。僕らが普段行う田畑や雑木林の整備などに関わりのある身近な昆虫を紹介していただきました。
畑→田んぼ→お昼休憩→雑木林という形で回って行きました。
初めは畑の虫たちを観察。
歩いているとナキイナゴやツマグロバッタやキリギリスの鳴き声がちらほら。
河合さんが試しに一匹採り足を動かして鳴き方の解説をしてくれました。
他にも観察・標本にする際のチョウの気絶のさせ方、ジャノメチョウの仲間の前足はほとんど見えないぐらい短いことをある観察会で話そうとしたときの失敗談等、様々なことをお話しいただきました。
何故かは知りませんが、ハラビロトンボが大発生していました。
休憩をはさみ、少し山の方へ。
雑木林に入ると草原性の虫たちの姿が消え、午前中とは全く別の世界でした。
↑ カシワマイマイの幼虫?
他にも朽木が多いのもあり、キマワリがわさわさ。
最近生き物のことを勉強していて、どんな昆虫がいるかによってその場所がどんな環境にあるかが分かるっていうことが分かりました。面白いですね。
その虫がいるってことによって、その場にこういう草が生えているとか日当たりの具合がどうかとか近くに水辺があるとか、森林性、草原性等どういう環境かわかります。
たとえばアオスジアゲハであれば幼虫の食草であるクスノキがなければ生きていけませんし、ハンミョウであれば開けた場所好み、牧場などにおいては動物の糞の上にセンチコガネなど所謂糞虫なども集まります。
今回観察会に参加した学生の人は普段してる田んぼや畑や雑木林の整備などといった環境を整備することがこうした生き物の保全に繋がっていることを実際に実感できたと思います。普段生物の多様性という言葉を使ってはいてもやはり実感するには現場で感じないといけないですね。
普段活動する際にも今回観察したような形で生き物を観察したり楽しみながら作業したいものです。
ちなみに今回採集した昆虫は一部標本用に持ち帰りました。
個人的にいつも生物全般の写真を撮り、同定しリストを作成しているのですが、また定期的に観察会やこうした採集を通じて一度どんな昆虫がいるのか実際に標本を作り、貴重な資料としたいと思います。
小学生の頃の記憶を頼りにチョウの展翅作業を行ってみたのですが、やはり不器用で困ったもんです。
ゼミ生で興味がある方はわかる範囲で教えますし、是非一緒にやりましょう。
以上で報告終わります。
最後になりましたが今回ご協力いただいた方みなさん本当にありがとうございました。