岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

3月20日の活動報告~西畑土作り~

こんにちは。三回生の柳田です。
3月20日の報告をします。

〈西畑の土作り〉
この春、西畑に植える野菜のための土作りです。
pH計測をすると平均5.5で、土がやや酸性に傾いていることが分かりました。
多くの野菜は6.0~6.5の弱酸性が好ましいそうです。
まず荒く起こして、石灰、灰を薄く撒き、最後に土を細かく砕土しました。
ネキリムシの幼虫、ヨトウムシのサナギを見つければ補殺します。
カラスノエンドウの根には窒素を固定する根粒菌があり、一緒にすき込みます。
人数がいればすぐ終わるのですが、何せ参加者3人ですので日が暮れるまでこの作業をやっておりました。
二回生の生田くんが良く頑張ってくれました。
やることたくさんなので他の二回生も積極的に参加しよう。
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白い粒↓が根粒菌です。
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〈田んぼの様子〉
そろそろ稲作の準備に入る時期です。
そこで勝手にそれぞれの田んぼを評価してみました。
えせではありますが、冬期湛水はいかに…

まずはご近所、慣行農法の乾田の様子。
耕起はまだで、一面きれいなグリーンに覆われている。
ウチの田んぼであれば見るも無残か。
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まず奥田の様子。
写真手前にはニホンアカガエルが産卵し、現在オタマジャクシがウジャウジャ。
奥ではイネ系?の雑草がはびこるが、根が浅いため今のうちならば簡単に除草可能。
手前と奥で若干高低差があり、深い場所はトロトロ層が厚く形成され、雑草もほぼ皆無。
奥ではアミミドロが発生。
水持ちは良い。
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木下田の様子。
水持ちがかなり良く、高低差もほぼなし。
薄くはあるが一面トロトロ層が形成され、雑草もほとんど発生せず。
小峠で一番優秀な田んぼか。
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中田の様子。
写真手前の取水口付近はトロトロ層が形成され、赤い浮草が発生。
調べる限りアゾラという水生シダでアカウキクサかオオアカウキクサのどちらかと思われる。
しっかり水がいきわたらなかった為か、奥は雑草が目立つ。
水持ちは良いほうか。
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池田の様子。
上のプール池から水が常に漏れているためか年中水持ちは良いが、水はけがかなり悪い。
厚いトロトロ層が形成され、雑草はほぼ発生せず、稲株が沈んでいるところもある。
底に緑の藻(アミミドロ?)が沈んでいるのが目立つ。
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前田の様子。
取水口が中田横を通る温水路と中田から直接引く方法しかないため、湛水が遅い。
よって乾田に近い状態となり雑草が一面広がっている。
去年と同じく、耕起するしかないと思われる。
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古田の様子。
とにもかくにも水持ちが最悪。
昨年夏の湛水管理でモグラの穴が形成されたためか。
何度か耕起して穴をふさぐ必要あり。
やはり取水口付近は土が柔らかい。
1月に投入した、ため池底の泥や落ち葉は発酵していない。
若干の高低差があり、それが雑草の発生箇所からわかる。
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全体的に見て冬期湛水は失敗でしょう。とにかく前田、古田は耕起する必要があります。あとは不耕起にしましょう。昨年の収穫後すぐ、元肥えを散布、浅く耕起し、冬期湛水を行っていれば、すべて不耕起でいけたのかもしれません。冬期湛水にもっとしっかり取り組んでいれば…と今となっては後悔の念しかありません。もちろん今年の秋冬はバッチリ冬期湛水を行う予定ですが、翌年の収穫まで見届けることが出来ないのが残念でなりません。
二回生、後悔しない為にも関連の本を読むなり、田んぼをよく観察してみてください。学生が田んぼを自由にいじれるという大変貴重で面白い機会をもらっているのですよ!僕は出来ることなら田んぼだけに集中できたらどんなに良いか、どんなに面白いかと思っています。二回生、まず小峠に来よう!

真夏のクソ暑いなか草取りしないで済む田んぼが理想です。二回生はこれから草取りを体験すると思いますが、無農薬、無化学肥料の田んぼで草取りするのが当たり前、普通なのだ、と思わないようにしましょう。いつかは実践経済学の開講日から「草取り」という項目をなくしましょう。