岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

里山手芸日記 番外 藍染め

三回生の森下です。  8月8日(土)にOBの菅野さん宅にて藍染会が行われ、参加させていただきました。
かなり遅くなりましたが、作業工程等載せていきます。
この度はSEIWA社の紺屋藍を使用しました。 1800円(税抜)でネットショップで購入できるそうです。 綿、麻、シルク、レーヨン、ウールのものが染められます。 染める前にデザインを決めて、それに対応した準備をしなければいけません。 藍染とは、藍の葉からとった色素でものを染めることです。 糸、輪ゴム、ボタン、テープなど、布に巻き付けた以外の所が藍に染まるという特性を活かします。 染めるもの全体に、幾何学模様などパターンが一定の柄を付けたい場合、 折絞り、板締絞り、のように布を折ってから輪ゴムや糸などで巻きつけます。 輪っかを描きたい場合は、根巻き絞りや巻き上げ絞りのように、好きな位置で布をつまみ輪ゴムで巻き上げます。 布をくしゃくしゃに丸めて染めるとランダムな模様になりますし、割り箸に布を巻き付けるとさざ波のような模様に仕上がります。 何回にも場所を分けて染めることでグラデーションにもできますし、より繊細な模様を付けたい場合、刺し子のように柄を縫っていくとその場所がそのまま白く残ります。 今回はろう染めといって、溶かしたろうを模様にしたいところに染み込ませていく方法でやらさせていただきました。

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↑色鉛筆で下書きと、糸で絞りを入れました。

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↑溶かしたろうを模様のところに染み込ませます。 藍液は皮膚、衣服、家具、床に付くと落ちませんので、汚さないように念入りに作業周りはビニールなどで覆っておきます。 菅野さんのお母様が完璧に準備して下さりました。

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↑紺屋藍と藍溶解剤を、バケツで5リットルの水に溶かします。

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↑染めるものにまず水をよく吸わせます。 そして、藍液の中に入れて3分ほど手で揉みます。この段階では全然藍色ではなくて黄緑色の状態です。

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↑先程のものを水に潜らせてから絞り、キッチンペーパーや新聞紙で水分を取ります。 先程は緑色だったのですが、空気中の酸素と反応して紺色に発色します。 完全に発色させるためにきちんと皺を伸ばしてしばらく空気をあてます。

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↑発色させたら水洗いをし、お湯でよく洗います。そして乾燥させて藍染は完了です。

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↑乾燥させたら色落ちを防ぐために藍止め剤に3分ほどつけます。くっついてるろうを落とし、そしてまた乾かして終了です。

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↑ろうを染み込ませたところが上手く白く残り、模様になりました。 達也さんのも公美子さんのもシンプルで素敵です。

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藍染を乾燥させている間、上西さんからのご紹介で、JA京都やましろ主催の農機展示会に伺いました。 残念ながら上西さんとはすれ違いでお会いできませんでしたが、様々な農機を見学しました。 うちわと帽子とアルミボトルを頂いて戻りました。

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↑達也さんのお友達の働いていらっしゃるお店で晩御飯をいただきました。 インテリアからもとてもおしゃれで素敵なお店で、お料理も絶品でした。 初めてラテアートというものを目にしましたが、とても細かくて可愛らしく、飲んでしまうのが勿体無い程でした。 大阪市に来られた時は立ち寄られてはいかがでしょうか。 マザーズソングカフェ http://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270305/27052299/ 私自身、初めて藍染を経験させていただきましたがとても興味深く楽しかったです。 ろうをかなり雑に塗ってしまったり、染められる素材のいい服が用意できなかったり、染めむらがあったりと色々と問題点はありましたが、染物の性質を理解するという点で大変勉強になりました。 総絞りの浴衣や着物などがとても贅沢だと言われるのは、とにかく職人さんの手間がかかっているからなのですね。 絞る作業はもちろんのこと大変ですが、染める工程はやり直しがきかないので相当神経を使うだろうなあと考えておりました。 里山で有山さんが藍を植えていらっしゃるそうで、いつかリベンジできる時があればいいなと思っております。 藍でなくても草木でも染められるようで、里山だとカラスノエンドウ、黒豆、黒米、茄子、茶葉が使えそうです。 茶葉以外は淡い紫に染まるみたいです。 里山で作物以外にこういった染物を生産できるようになったら、もっと活動の幅が広がりそうだなあと構想だけしておりますが知識も要りますので中々難しいですね。 最近手芸の方も全然手付かずになっていますので時間を見つけ次第何かしようと思っております。 菅野さん一家には大変お世話になりました。ありがとうございました。