岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

9月6日(木曜)の里山活動報告。巨大台風21号とエクルビス。

こんにちは、晴山です。
この日は緊急事態でした。
9月5日に大型台風が関西を直撃し、うちの里山きゃんぱすの被害が甚大というのです。


※このブログは平成30年台風第21号についての被害が詳細に書かれている箇所があります。同時に北海道で震度7を記録した北海道胆振東部地震にも触れています。
あらかじめご了承ください。


大阪では、このブログを投稿した12日にまで停電の続く箇所や電車の復旧がいつになるか全く見込めないところが多数ある、といった状況です。


夜の18:00に連絡をもらい、
翌日の某駅に集合。
4回生 佐藤さん 小島さん
3回生 晴山 浅井

【今回のブログ、かなり長いです】申し訳ない。
1、里山の状況とオリーブ
2、掘っ建て小屋被害
3、エクルビス(里山ロブスター)
でお送りします。
だらだらと長いですけどエクルビスは見てください!!!!!!

里山きゃんぱすまでの道すがら、何本も木が根元から折れ、信号が傾き、これはなかなかの覚悟がいるぞ。そう思いました


道中、稲が全て横倒しになってしまった田んぼは刈り取りが始まっていました。水に浸かってしまったのはダメなのでしょう


広田、古田、雷田、、、広場に上がれない。
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道に木が立ちはだかっていました。
こーれは流石に心にきた

掘っ建て小屋は半壊といったところ、周りに屋根が散らかっていました
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とりあえずの被害状況は
奥田に折れた木が稲の上にのしかかっていた

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果樹園のオリーブ14本中7本に傾き
奥のオリーブ12本中5本に傾き
奥のオリーブ(下段)8本中3本に傾き
稲の状況、広田はイノシシ2匹分の荒れ(完全なる主観、申し訳ない)角度でいうと70度くらい
山からの用水路のとこ、このブログの写真のハンモックをかけているところ
いちごネットの倒壊
ソメイヨシノが折れていた
このソメイヨシノは桜餅の葉っぱにも使っており思い入れがあったので、そうか、折れてしまったか、という喪失感みたいなものがあります




まず、オリーブの補強。
添え木と水と土で補強します、
添え木とオリーブを紐で結ぶとき、通した糸をクロスさせます。

これは添え木とオリーブが
風でガタガタ揺れたとき、紐がクッションになって直接ぶつからないようにするためです。
ぶつかって傷口ができるとそこから細菌が入り化膿する可能性があるからです。

例えると、
赤ちゃんが自分の爪で顔を引っ掻いてしまわないようミトンをはめてあげるみたいな??ちょっと的を得ていないように思いますが、イメージとしてお持ちください。

奥のオリーブに行ったとき、一番大きなオリーブが根元からごっそり倒れていました

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8月26日、9月3日と手入れをしていたので自分自身衝撃がありました。

また、"大きいもの"は拠り所になる、
ということがわかりました。
大仏でも鳥居でもタワーでも、そこのシンボルが倒れるとはどうも心が不安になります


まあ一つ一つですね、
人間はやっていかなければなりませんから、補強。補強。

下の段のオリーブは草がギッシリと密集していました。



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ここで、岸さんからクイズ
『このオリーブについてる蔦はなにかわかりますか』

正解は、葛「くず」でした。

こんな普通に葛が生えているのか!
葛といえば、熱に効くかっこんとう。漢字で書くと葛根湯。葛の根をすりおろし、白いデンプン質を解熱のために飲んでいたものです。


なんでしょうか。この、
自分の知識と実際目に見たものが繋がっていったときに感じる、なんかこう自分の人生のお話が続いていくような予感は、う~ん。語彙力がなくて申し訳ないな。
もっと本を読んで精進すべきだなあ

里山に行って実際作業してみると“生きる”ということがわかる気がします
元来の人々の生活に根付いていたものやそこに在り続けることの重要性がわかる
昔から今に繋がる
それが例え“経済的”でなくても、現状を伝えていくことが、教育となって将来に乗せた祈りとして未来の人類に託されるんじゃないか、お祭りや慣習など、そういった意味では京都ってめちゃくちゃすごいんじゃないか?


照れくさくなって来たので報告に戻ります。

奥のオリーブ園も終え、一つ見回してみると
不思議なもので、シャンと立っているオリーブは神々しくみえました。このオリーブ達はオイル用に植えられたものです。前記事にリンクを貼っていただいたので合わせて見てください。
そうそう、根が付くように土をドロドロにするんです。
ここですでに時間は14:00。


掘っ建て小屋に戻り、棚の整理。

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飛び散った屋根を拾い上げ
もう無限にある長靴達を片付けます。
捨てるものは捨てて、だいぶ片付きました。
こういうとき台風も悪くないかなと思います。(不謹慎な意味ではないです)


岸さんに教えてもらった情報。
掘っ建て小屋の屋根に使っていたものは塩ビ(ポリ塩化ビニル)とポリカ(ポリカーボネート)の2つあり、

塩ビのほうは損傷と腐敗、日焼けが酷かったです。
ポリカのほうは、日焼けもなく状態がよかったです。
調べてみると値段が比にならないほどポリカは高かったです。

先輩に聞いた話この掘っ建て小屋は1ヶ月半ほどで作ったようです。

そうして畑やら草刈りやらをして、
帰る時間。



この日のメインイベントは、岸さん家にあります!!

エクルビスです!!!

http://blog.koheimurakami.com/?eid=854

なにそれ!!!!


ザリガニだ!!!!!!

今日はこれを調理していただけるようです。やったー!!!最高か?天国か?天竺か?


岸さん家の駐車場に置かれた子ども用プールにいるただのザリガニを食べるなんて、赤ちゃん学に来ていた人はよもやそんなことになろうとは、、、。

前菜はゴーヤの素揚げとレタスのサラダ~オレガノオイルと共に~
すごいのが出て来ました。

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このオレガノ里山でとれたものです。
増殖力がすごく刈り入れが大変だった記憶があります。


そして、アメリカザリガニ。いやエクルビスですね。失礼しました。これをニンニクとオリーブオイルと一緒にflamb?します。
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そしてこう。
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美味です、全く臭くないです
身は弾力あり、ほんとにエビです。

美味しいという言葉しか見つからないくらい美味しい!!

もうザリガニ見たら食べるしかないな、

エクルビスを捕まえてきてくれた子達ありがとう!






美味しい食事と共に活動の振り返り、北海道地震の話になり、岸家でも計画停電をしてみた。
電気を消しました。

意外に見えるもんです。
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なんかこういうの本当にいいな、と思う。
環境だとかボランティアとかってなにか崇高な理念のように思えるけど、実はとても簡単で、ただ他者の気持ちを考えるってことなんじゃないかな。
環境経済学って有機栽培やロハスとは全くの反対にあるし、成長を求めるだけの経済学とも違う
まだまだ解釈違いはあるだろうし理論もわかってないし愚図で馬鹿だが、生きてて良かったなと思った。



あと、計画停電をしよう!となったときの岸家の迅速さは見習いたいです。

先輩から質問があったので答えます。
奥の広場と泉についてなんですが、現在何年も手入れをせず、幻の地となってしまっています。ごめんなさい

あと、エクルビスURLは浅井くんが見つけてきてくれました。ありがとう!



今回書きすぎて字数が足りないかと思ったが、大丈夫でした。
見にくいブログを最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


おしまい。