岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

3/27 冬の山仕事、一段落

中山です。
気がつけば、はや3月末。年度末。

2回生から里山活動をはじめた、
現代岸ゼミのパイオニア、2003年度生のみなさん、
ご卒業おめでとうございます。
きっと皆さんは、空も飛べるはず
今後のご活躍、
そして、
陸にある、里山への回帰を心からお待ちしています。

同時に、我々後輩の里山保全活動も、
冬の山仕事の「まとめ」の時期となりました。
来る4月からは、早速水稲稲作の準備に入らなければなりません。
2006年度末の今日は、我々の里山活動にとって、
年度末のまとめの一日であるとともに、
新たな2007年度へむけて、冬の仕事から春の仕事へ移行する、
貴重な一日と、中山は解釈しています。

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ちなみに、常々お世話になっている近隣農家の植西さんは、
およそ一ヶ月後の籾撒きに向け、すでに苗代/苗床の準備をおはじめでした。

さて、今日作業に携わったメンバーは、
2月27日にもお越し頂いている、
京都市左京区修学院の、きっちん王府の店主松原さんとアルバイトの荒尾さん(京大工物理2)、
荒尾さんのお友達の、坪井さん青木さん(ともに京大農森林1)
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左から、青木さん、荒尾さん、松原さん、そして坪井さん 
と、岸さん、有山さんに、中山。
忙しい時間を縫って、里山ゼミ一期生幹事、木下さんもちょこっとお顔を出してくださいました。

さて、チーム京大自然科学系の皆さんは、竹取が極めてお気に入りのご様子です。
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今日は、狭義の里山活動の区切り目の日ですので、刈った竹は処分しておかねばなりません。
(この冬手を入れた竹林エリアが、暖かくなると、またぐちゃぐちゃになってしまいます。)

さあ、お待ちかねの昼飯時でございます。
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25日もそうでしたが、なにやら、最近昼飯がやたらと豪華です。
松原さんは、朝早くから食材の準備をしていただき、
今日は贅沢にも、七輪焼き肉ランチ、王府特製キムチ添え(無料サービス)。
お礼にはほど遠く及びませんが、パートナーシップの一つの可能性として、
若干お店の紹介をさせていただきます。
イメージ 7雑誌Leafによる店舗紹介
我々は、まず、里山保全の第一歩として、
土地(農地)に労働(里山保全活動)と必要最小限の資本(経費)を投入し、かろうじて産出物を得るものの、
そこで得られたものの有効な再分配にまでは手が回っていません。
たとえば、こうした料理の技を持ったプロの意見を聞きながら、
現代人の嗜好をキャッチし、(マーケティングしながら)
さらに、地域に根ざした(バイオリージョナルな)農産物の運用方法をさぐりつつ、
実社会に(アイデアと概念、できれば実例を)提案していくことも、
里山保全活動の一つのソリューションだと中山は考えます。
(cf: 農業の6次産業化

ところで、我々の活動場所の近隣には、高圧電線が通っています。
2月中旬、この電線の直下エリアの木竹林を、管理組織が伐採しました。
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ぱっと見、えらくさっぱりした印象を受けますが、
もし使ってよいものならば、
ただ腐らせるよりも、有効に使いたいところです。

午後からは、天気予報どおり、雨が強くなってきました。
当然地面はよく濡れていますので、
発破した竹節から下草に引火するリスクは低いと判断し、
1/13に、京都精華大の三輪さんにおこしいただいた際に、
太宰が中心となって寸法をとった竹材と、予備の竹材をのぞいて、
冬に伐採した「竹林ひろば」の竹はすべて焼きました。
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福井の後悔の念をそそるように、火柱の画像を本記事の最後に掲載します。
京大メンバーに、大事なフィールドを乗っ取られないことをお祈りします。

このあたりで、ひとまず、冬の山仕事を一段落としたいと思います。
当事者たちは、この到達点に、課題こそ感ずれとも、
一応の成果に満足しています。

Ecological Economics (エコロジー経済学)は、従来の経済学の手法だけでなく、
生態学や物理学といった、
自然科学の概念を導入した学問です。
しかし、経済学部でこれらの専門知識はなかなか得られません。
これからの里山保全活動は、
地域社会の現場にいる人の意見を取り入れるのはいうまでもなく、
専門的な、自然科学の諸氏のご見解も伺いながら、
学際的に、積極的に、取り組んでいくことで、
ゼミ生諸氏の面白い卒業研究へと結びつくに違いないと、
とくに、次期4回生には大いに期待する次第です。

今回は、学部生の回生過渡期および就活最盛期ということで、
今年度この活動に関わらせていただいた中山が報告いたしました。

追記
今後の活動予定について
まとまった活動は、4月半ばの「耕作放棄水田再生」から始まります。
それまでに、有志による活動はおそらく数回行われます。
もちろん、これまで同様、
学外の方のご参加もお待ちしております。