岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

卒業制作1

こんにちは。
4回生の吉田です。
3/28にとうとう卒業制作「東屋」が完成いたしました。

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掘立小屋というやつです。

制作期間は2/8から3/28までの2か月の間に15日くらい集まりました。
毎回作業の人数は平均して5名ほど。

費用は5万円ほど。
屋根の波板に4万、野地板・かすがい・針金等に1万円ほどかかりました。

材料は野地板以外は全て現地調達し、奥の広場にある杉を主に利用しました。

参考にした本としては岸さん所有の、大内正伸さん著の「山で暮らす愉しみと基本の技術」という本のみです。

全ての制作過程において近隣に住んでおられる「野田さん」には大変お世話になりました。
ここに厚く御礼申し上げます。

では、制作の過程を写真とともに紹介していきます。



まずは木の切り出し。奥の広場でチェーンソーを用いて3mの柱を10本、7mの桁(柱の上に乗せる木)を3本切り出しました。切り出すのは簡単ですが、それを運ぶのが大変でした。

柱にした3mの木は100~150kg近くはあったでしょうか。そしてあのあたりは足場も悪く、3人がかりで運んでも何度か転んだり肩が痛くなったりしました。そして7mともなると内輪差?がすごく、5人の運ぶ人全員の息が合ってないと真ん中の人が池に落ちるという事態が続出してしまいました。ロープを使って運ぶこともありました。

運んできた木材は一気に皮をむいてしまします。
虫がついたり、腐ったりするのを防ぐためです。
また、すぐに剥かないと、時間がたてば剥きにくくなるそうです。

切り出し、運搬、皮むきの写真は見当たらないです。申し訳ありません。

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切り出した木材を並べて乾かします。
良く乾くように下には竹を敷いて空気の通り道をつくってやりました。
こうして並べた木を見て本当にこれが自立するのかとても心配でしたが、全く問題ありませんでした。

次に桁を半分に割りました。1本まるまる載せては重過ぎるかな?と思ったからです。
後から考えてみればこれは杞憂でしたね。全然大丈夫そうでした。

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桁を割っているところ。くさびと大型ハンマーで割りました。
割るというより裂くと言った方が正しいかな?

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上手に割れました。
さすがに7mを割るのは大変でした。

次は柱の炭化作業です。
要するに柱の地中に埋める部分を焼くわけです。
焼くことにより防虫、防腐の効果があります。ならいっそのこと全部焼けば?というつっこみが出そうですが、見た目が悪くなるし、地表は風通しが良いのでそれほど心配する必要はないためです。

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一気に焼いているところ。むらができないよう木を時々回します。

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移動式かまどで焼いているところ。右のおじいさんが野田さんです。

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むらなく焼き上げるのには骨が折れました。

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焼き立てでまだ煙が昇ってます。

次の作業は測量及び柱を立てるための穴掘りです。
まず地ならししてある程度地面を平らにします。

次に柱を立てるところに竹の板を打ち込みます。
もちろん設計図を書いてきちんと計算して、メジャーで図って打ち込みます。

竹を1本抜いてそこを中心に直径60センチほどの穴を掘ります。
深さは60センチほど。柱を入れて、小石を詰めて土も混ぜて水をかけて棒でついて固めていきます。

穴や測量の写真もございません。申し訳ないです。

ひたすらその作業を繰り返しました。
柱は埋める前に上に特殊な加工をしておきます。

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特殊な加工。手前に見える部分ですね。桁を載せやすくするためです。

さて柱をたて終えれば次は桁を載せます。

この作業は中井君が野田さんの指導の下きっちり柱を立ててくれたので、スムーズにいきました。

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僕が乗っても壊れないくらい頑丈です。


これ以上画像が載せられないみたいなので続きは「卒業制作2」に掲載します。