岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

11月4日脱穀 part2

今年の脱穀、私はある野望を持っていました。
 
 
それは、脱穀後のワラで藁塚をつくることです(´v`*)
この辺りでは藁塚のことを「わらじんど」と呼ぶそうです(漢字はわかりません)。
ワラは編めばむしろや草履にもなり、また田んぼに還して農業資材として利用したり、マルチに使うこともできます!そして来年の稲刈りのときに刈った稲の束を結ぶのにもとても役に立ちます!!
ほったらかしにしてしまってはもったいないと思い、何年か前まで私たちのフィールドでも行っていたという「わらじんど」を作ろうと心ながらに決意していたのです(^^)
 
 
皆さんに前田、池田、中田の脱穀をしてもらっている間、2回生の浜本さんと一緒に「わらじんど」の作り方を植西さんから教えて頂きました!
 
 
まずはワラを結んで2倍の長さのワラの縄を作り、その上に4束×4束を載せてゆきます。
正方形上に16束を積み終わったら、ワラの縄でそれ田を結び、起こして塔のようにします。
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これが一番の軸になる土台です。今年の稲の束が通常よりも細刈ったため、なるべく太い束を選りすぐって束ねました。
 
 
 
 
 
 
その周りに4束をかぶせ、さらに4束つめたところで、軸から左右2掴みずつのワラを取り、たった今置いたワラを寄せ付けるようにくくって固定します。
イメージ 4イメージ 5←束ねているワラの左側にワラを立てかけているところです。
 
 
 
 
ワラを積み束ねていく時に最も重要なことは、対角線上にバランスよく結び付けていくことです。
 
隣り合うような順番でわらを括っていってしまうと、バランスが悪くなり倒れてしまうこともあるためです。
                                        **↑一段目完成**
                           お互いがお互いを固定しあっていて、見た目よりもかなり丈夫です
 
 
 
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その後は、一段下のワラの1束ずつの結び目(言葉では表現しにくいのですが、稲刈り後に稲架にかけるために結んだところ)の上にワラの束を乗っけるようにして括りつけてゆきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
5段積み重ねたところで上部を括り、てっぺんを折り曲げて水の浸入を防ぎます。
 
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1つめ完成!お互いのワラの上に別のワラが乗っていて傘のような役割をするため、雨がしみ込まず、保存することができるそうです。通常は冬を超えると納屋にしまって保存するそうですが、せっかくなので1つくらいは記念として残しておくのも良いかもしれませんね (´ω`*)
 
背丈は私の身長よりも高く、もともとのワラの束が細いため、どこかクリスマスツリーのような印象も・・・
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         今回は4つ作りました。
ワラの積み方は、各地域ごとに伝統の物があり、高山町の辺りでは円形に積み上げていくものだそうですが、そちらは上手に積まなければ雨が入ってワラがダメになりやすいため、今回は植西さんが代々受け継いでこられた積み方を教えて頂きました!!
 
 
風で倒れることなく立派に稲わらを守ってほしいですね!
 
 
 
途中植西さん、有山さんから、私たちの生まれる少し前の時代の
畜力のために飼っていた牛や、周りの環境、人々の生活、社会のことなど、たくさんのお話をしていただきました。
 
私が生きてきた短い期間にも、社会は大きく変わったように思います。その中で昔ながらの景色や習慣を目の前にするとなぜか心が落ち着くような気がします。時代は進むものだけれども、人にとって、地球にとって、ほんとうに意味のあるものが存続してゆく社会であってほしいですね!
 
 
来週はいよいよ収穫祭!
皆さん、今年も大地の恵みに感謝をして、来年の豊作をお祈りしましょう!
 
以上、活動報告でした(^^)