岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

2024年 1月7日 橘の精油づくり

皆さんこんにちは、岸ゼミ3回生の笹本です。

 

1月7日の活動後報告です。

 

参加者

3回生:笹本 吹戸

4回生:蟹江

 

活動が終わった後、岸さんの家で里山きゃんぱすで取れた橘の

精油づくりを行いました。

 

以下詳細です

 

橘:約8キログラム(皮2.3kg)

時間 

18時40分 皮むき開始 4人(笹本 吹戸 蟹江 岸)

19時45分 蒸留開始

22時00分 沸騰して油がとれはじめる

23時30分 精油 終了

 

精油:35.5㏄

フローラルウォーター 1.5L

 

橘ジュース

実:5.5kg 

  2L確保

 

はじめに写真のように橘を実と皮に分けます。

ここで精油のために使う部分はどちらでしょうか?

実は皮なのです。(私は全く知りませんでした。)

皮の表面にある粒粒の中に油が詰まっているらしいです。

 

この後実をすりつぶします。

このひと手間が重要。

ここで細かくすりつぶせば、油が出やすくなります。

水を15リットル入れて、沸騰させます。

ただ沸騰させるだけではだめなのです。

必要なのは蒸留器。じゃあそれはどんなの?

こんなのでした。

岸さんの家には頻繁に伺いますが、これが使われるのを初めて見ました。

何かを作るのにはいつでも科学・化学がひそんでいるのですねえ。

この機械について自分がわかる範囲で説明します。

 

1:まず蓋上面にくっついているガラス管が沸騰してきた水蒸気を捉えます。

2:水蒸気が横に伸びるガラス菅の中で冷えて水滴に代わる。

3:水滴になったものは重力に従って下へと流れる。

4:下へと流れた水蒸気は写真右側のくるくる回っているところでもう一度周りを囲む

  水によって冷やされます。

5:最後は水と油に分かれておしまい。

この写真が5番目の工程で水と油に分かれる場所になっています。

うまくできているもんですねえ。

 

では実際にどれくらいたまったのか。

これでも結構たまっていますが、最後はこれ以上たまっていたのです!

そして最終的にはフローラルウォーターと精油に分けて瓶詰め。

こんな感じに小分けしていきます。

 

蒸留中には手が余っていたので、橘のジュース絞りをしていました。

これを使ってエッチラオッチラひたすら絞る。

トレイにたまっているのが橘の果汁です。(右上にあるのは絞った後の橘です)

見た目はオレンジジュースっぽいでしょう。

これをのんでみると結構酸っぱい。

檸檬よりは酸っぱくないがみかんよりは酸っぱい。

絞り終わった後は空いた容器に移し替えました。

だいぶたまったと思いませんか?

 

これを見て自分はふと考える。

普段飲むオレンジ100%ジュース、

これってどんだけのオレンジ絞っているの?

絞る工程は機械だとしても相当労力がかかっているのでは?

 

後日炭酸水で割ってみましたが、結構うまい。

水割りよりも炭酸水の方がおいしかったです。

(原液コップ一杯は結構飲むのには一苦労です)

 

以上の工程を終えてできたものは以下の通りです。

橘の精油、そのフローラルウォーター、そして橘ジュースの三つ。

 

いやあ結構疲れました。日をまたいでの作業。

普段は見ない、一般に売られているものを作る工程を自分で体験する。

貴重でした。

 

以上で活動報告を終えます。

橘の精油は現在手元には9本(18㏄)、

フローラルウォーターは1.5リットル残っている。

これをどうするか、ゼミ生や岸さんと相談していきます。

 

最後までありがとうございました。

では次回の活動報告でお会いしましょう。