岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

4月25日の活動報告~種モミの選別、浸種~

こんにちは。三回生の柳田です。4月25日の活動報告をさせていただきます。

本日は大雨となったため急きょ岸さんの家で黒米の種モミを手作業で選別することになりました。前回のブログで塩水選を行って選別したと報告しましたが、実を言うと先日塩水選をした黒米の種モミにはヒノヒカリが大量に混ざっていました。去年、黒米の田んぼにはヒノヒカリが混じっていて、そのまま一緒に刈り取って収穫したためです。そこで岸さんが塩水選をした黒米の種モミをさらにもう一度、塩水選をして選別して下さいました。塩分濃度は前回のブログで書いた黒米とヒノヒカリの中間です。そうすればヒノヒカリは沈んで、黒米は浮くはずです。しかし、なかには沈む黒米もあります。この沈んだ黒米は中身が非常に充実していて重いわけです。つまりエリートのエリートです。本日は二度目の塩水選で沈んだ種モミの中からこのエリートのエリートを手作業で一つずつ選別しました。

これが二回の塩水選で沈んだ種モミです。ほとんどがヒノヒカリです。このなかから黒米を手作業で選別します。地道な作業です。岸さんと黙々とこなしました。
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これ↓は上の種モミの一部です。左が黒米、右がヒノヒカリです。割合としては2対8ぐらいでしょうか。
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この選別作業を約3時間半行い、全てで1,1キロの黒米の種モミを得られました。まだ少し足りないのでまた塩水選を行う予定です。

昼食後、小峠へと向かいました。種モミを池に沈めるためです。種モミには発芽抑制物質であるジベレリンが含まれていてそれを流れ落とすために池に沈めます。積算温度で100度ほどになるまで沈めておきます。ヒノヒカリ、黒米、陸稲のゆめのはたもちの種モミを池に沈めました。ゆめのはたもちは岸さんが通販で100グラム400円で買って下さっていました。驚くほど高いですね。ちなみに黒米はこの倍したとか…

種モミを沈めた池です。山の一番上にあるきれいな池です。
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切れないようにしっかりと結んで沈めました。
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コメ作りにこんな作業があるなんて…驚きです。こういう一つ一つの作業を経ておいしいお米ができるのですね。黒米の選別大変でしたが、その分おいしいお米になることを願っています。

この後、畑の整備等を行い活動を終えました。
あと先日の話ですが、雷田の田起こしをしたときにレンゲなどの雑草を邪魔だと思って田んぼの横に投げ捨てていましたが、それも土にすきこめば立派な肥料になります。今度からは投げ捨てないで鍬ですきこんでください。よろしくお願いします。
以上で報告を終わります。