岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

4月20日 活動報告~塩水選~

こんにちは。
菅野です。

光塩館の前で塩水選を行いました。
塩水選とは 種籾を塩水につけ、種子の充実している種籾を選ぶ作業のことです。
塩水の中では、比重の重い種子は沈み、籾殻や中身の詰まっていない種籾は浮きます。
水に食塩を入れることで種籾に比重を近づけます。
昨年収穫した黒米とヒノヒカリのエリートを選ぶ!作業です。

準備するもの 
バケツ4つ以上、食塩(一つのバケツに水を約10リットル使います。)
バケツにはめるザルをバケツの数分、種籾をすくうための穴あきお玉(できるだけたくさんすくえるもの)
新鮮な生卵3つ
大きい計り 小さい計り
選別した種籾を入れる網袋
水(同志社の水道)

塩水の入ったバケツ(第一段階)
水を入れたバケツ(第二段階)
を用意します。
水に塩を溶かします。(塩が特に貴重だった頃は、泥水でやっていたそうです。)
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☆もち米とうるち米は塩水の濃度を変えます。
 黒米(もち米) 1リットルの水に塩100グラム 
 ヒノヒカリ(うるち米)1リットルの水に塩260グラムです。

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☆塩水の濃度は生卵でも測れます。
新鮮な卵を3つほど使います。(個体差があるため)
もち米は卵が水底で立つくらい
うるち米は卵が斜めに水面に浮き、少し水面に出るくらいまで塩を投入します。

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☆塩水ができたら第一段階のバケツに種籾を投入します。 一回に種籾を投入する量は、バケツの表面を種籾が覆うぐらいです。表面の種籾を軽く押さえつけてください。(沈み残しがないようにするため)
表面に浮いた籾は第二段階のバケツ(真水)に移します。
沈んだ籾を取り袋に入れます。
この沈んだ籾がエリートです。
このエリートだけが今年の種まきに使われます!

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☆ 第二段階のバケツ(真水)でまた浮いた籾は
籾殻またはスカスカの種子なので取り出して畑に撒きます。沈んだ籾は洗って干して食べます。

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←☆エリート中のエリート
   食べてみたいですね!
        ↓
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作業風景
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 ☆網に入れた種籾は水洗いして、干しておきます。
 
 ☆エリート種籾は思った以上に割合が少ないです。
 効率を意識しないといけないと思いました。
 バケツ、ザル、お玉の数を増やせば、効率はアップしま す。その場合は塩も忘れずに買い足しましょう。

塩水選の前はできるだけ手傷をしないようにしないといけないですね!しみます!
今回の活動報告は以上です。

今年も美味しいお米を作りましょう!