岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

5月6日の活動報告~播種、野草料理~

こんにちは。三回生の柳田です。5月6日の活動報告をさせていただきます。

本日の主な活動は播種(米の種まき)、野草料理です。場所は小峠。天気は曇り時々雨。天気予報では断続的な雨との予報でしたが、一時的な通り雨だけで済みました。本日は「里山保全の実践経済学」の三回目の授業です。室田ゼミ、政策学部からも参加があり、30名ほどのにぎやかな活動です。榊原先輩の綿密な計画のもと4つの班に分かれて活動を行いました。

池田の苗代作りと播種です。池田は前回の活動までで、あぜ塗りをして温水路を作っていました。そこで最初にイネの株をひっくり返し、表面をなるべく平らにします。池田は文字の如く、ため池のそばにあり、その池の水がしみ出てくるのか池田は常に水気が多い状態となっています。なので代掻き(田植えの前に田に水を満たし、鍬で土塊を砕き平らにする作業)のような作業となりました。そのあと水を引き入れてレーキや平ぐわを使って表面をきれいに平らにします。前回のブログの脱兎谷のように短冊状の苗床は作らず、この状態で種モミをまきます。どこが苗床で通路かを区別するために苗床の四隅に竹をさし込みビニールのロープで囲みます。細長い苗床が二つできました。
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池田でまいているのはヒノヒカリの種モミです。
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ちなみに種モミは上の池から引き揚げて、まきやすいように新聞紙の上に広げて乾燥しておきました。写真左の黒米が去年収穫した黒米です。真っ黒な種モミは岸さんがスーパーで買ってきて下さった黒米です。(去年の黒米だけでは足りなかったので購入しました)陸稲のゆめのはたもちは誰も育て方がわからないので半分池に沈め、もう半分は水につけませんでした。どちらが良かったのでしょうか。試行錯誤、対照実験です。
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こちらは雷田のゆめのはたもちの種植えです。最初に鍬ですきこんで土を細かくし、畝を作ります。(何度も言いますが、育て方がよく分かりません。畝を作るべきなのかどうかも…)そして鶏糞をまき、土をかぶせます。最後に種モミをまいて土をかぶせて完成です。と、いう風に言葉では簡単に書いていますが、ずっと腰を曲げる場面が多くこれが本日一番のハードな仕事だったようです。この班全員、疲労困ぱいした様子でした。お疲れ様です。みんなが頑張った分、立派なお米ができるといいですね。
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そうこうしているうちに、料理班が春の野草料理を作ってくれました。野草の採取は有山さんに教えていただきました。採れた野草は、ヨモギ、トトキ(ツリガネニンジン)、ハルジオン、オオバコ、セリ、ワラビ、ドクダミ、テリハノイバラ、タンポポカラスノエンドウ、ニンニク、レンゲ、フキ、カスマグサ、タケノコ(ハチク、モウソウチクの2種類)、ヤブカラシ、シイタケ、アザミ、アケビ、サンショウ、コオニタビラコ、サルトリイバラ、茶、カラスノエンドウ、スミレの26種類です。里山には何と多くの食べられる野草があることか。驚きますよね。これだけあれば春は食べ物に苦労しないんじゃないでしょうか。ただ有山さんほどの知識を持っていないといけませんが…
主に女性陣が頑張って作ってくれました。ありがとうございます。
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筍ごはんです。涙が出そうなほどうまい。
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野草のてんぷら。味付けは塩のみ。どれも美味。個人的にニンニクの芽が好きです。
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タケノコの刺身。こんな食べ方は生まれて初めてです。これを肴にお酒が飲みたい…
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タケノコとワカメのすまし汁。タケノコの味がよく出てます。最後は汁と筍ごはんのおこげを混ぜて猫まんまに。
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お昼ごはんでおなかを満たした後は奥田で黒米の播種です。写真の一番奥の苗床に岸さんが買ってきて下さった黒米をまきました。泥に足を取られて身動きできない人も。
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こちらはお茶づくりです。奥の広場の山の斜面にお茶の葉があちこち自生しています。お茶の作り方も有山さんに教わりました。手ですりつぶしています。すりつぶした葉はほのかに紅茶の香りがしました。
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お茶っぱがつくれました。本日の最後に皆で飲みました。渋くて苦いのかな…と僕は思っていたのですがそんなことはまったくなく、飲みやすくおいしかったです。最後の一服、ホッとしますね。
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本日は他に果樹園横の竹林伐採をしたり、西畑に石灰をまいたりして(酸性度の高まった土を中性に戻す)、活動を終えました。本日、榊原先輩が事前に細かくスケジュールを組んでくれたおかげで大人数にも関わらずスムーズに活動ができました。ありがとうございます。それから野草料理、どれも抜群においしかったです。有山さん、いろいろ指導してくださってありがとうございます。
以上で報告を終わります。