岸基史ゼミ活動日誌

同志社大学経済学部岸ゼミナールです!里山きゃんぱす(奈良)での里山保全活動や物販活動など日々の活動を報告しています!

4月12日の活動報告~里山探索~

はじめまして。
今回、ブログを書かせてもらう新三回生の竹内です。
今後も書かせてもらうことがあるとは思いますが、よろしくお願いします。

ゼミの連絡用や記録用としてだけはなく、このブログを通してより多くの人々に、
僕たちの活動を知ってもらいたいと思っていますので、丁寧に記していく所存です。

慣れていないせいか、文量、画像ともに多くなってしまいました、携帯だと重いと思います。



さて、今回は春学期が始まって初めての里山活動であり、
経済学部の講義「里山保全の実践経済学」と連動した形での活動となりました。
岸ゼミを中心として、講義の受講生、室田ゼミの皆さん、アメリカでアジアのことを学んでいる留学生さんたちが活動に参加してくれました。


AM9:30に現地に集合すると、早速今回の活動内容である「里山散策」についての説明が始まります。

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みんな、非常に熱心に説明を聞いています。
中央手前にいらっしゃるのが近隣住民の有山さん、
山のスペシャリストであり、今回の散策のナビゲーターを務めてくださいました。

ちなみに、有山さんは、山に詳しいだけではなく、人柄もとても面白い方です。
彼女のような方が、各地域に10人もいれば里山問題が解決するのでは?(笑)というくらいパワフルです。
こういった地域の方々に協力して頂けることは、非常にありがたいことだと思います。


説明を受けたのち、さっそく広場から山に入って散策を始めました。

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山への入り口は、鬱蒼とした茂みになっています。


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朽木に自生している天然のシイタケを発見しました!栽培したものに比べ味が濃くて美味だそうです。採取して昼食時に食べることに。




茂みを抜けると、水をたたえた涼しげな池にたどり着きます。

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フィールドには、多数の池があり、写真に写っている一番上の池にわいてくる水が下方の池に流れ込んでいます。元々住民の方が飲み水にしていたという話もあるくらい綺麗な湧水です。アバターっぽい。



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下の池の岸では、切り倒した切り株を使ってシイタケの栽培をしています。
スーパーに流通している一般的なシイタケは、ブロック状に形成したおがくずを使用して栽培していますが、ここでは木に穴を開けてそこに菌を埋め込むと言った、天然に近い方法で栽培しています。こちらの方が手間や時間(菌を埋めてからシイタケができるまで1年以上要することも)がかかりますが、やはり格段に味が違うそうです。ゼミ活動の一環として、栽培したシイタケを販売しています。いつかは岸ブランドのしいたけが楽天のお取り寄せランキング一位になるかも。


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タラの芽を発見、、、春です。この他にも、たかのつめ(トウガラシじゃなくてウコギ科の低木)やセリ、ワラビ、タンポポヨモギなどの春を告げる植物達が里山にあふれていました。これらは、いずれも採取して昼食時にいただくことにします。


この後も、晴天の中、説明を受けながらひたすら山を登っていきますが、整備されていない道も多く足元を取られそうになることも幾度とありました。やはり、インフラというか散策道の整備が里山保全にとっても大変重要であると感じました。説明も受けましたが、人が手を加えた山は、放っておくとどんどん荒廃してしまいます

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ぐるっと山を一周して、足腰で里山を体験した後は、味覚で里山を感じようということで、少し遅めの昼食タイムです。先輩方が、散策している間に昼食の準備をしてくれていました。ありがたい!。

昼食の準備をしている間に近隣住民の畦地さんと、竹林にタケノコを採取しに行きました。

竹林は先ほどの山道以上に険しく、大変な行程でした。栄養ドリンクつくってる製薬会社のCMに使えそうなくらい急斜面。目をつけていたタケノコがすでに誰かに掘り出されてしまっていたので、必死のタケノコ探しが始まります。有山さんにも加わっていただき懸命に捜索します・・・みつからない。
誰もが少し諦めかけたその時、竹林の向こうから「あったよー!!」という声がしたので急いで駆け付ける。そこには少し地面から顔をのぞかせたタケノコがありました!!

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三本あるけどわかるかな?

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第一発見者!(・・・・実際は有山さん)

みつけた付近をみまわすとあちらこちらにタケノコが生えていました。
まさに「たけのこの里」でした。

里にみんなを呼んでタケノコ堀を始めます。
タケノコ堀にはコツがあって、最初は手こずっていたものも説明を聞きながら掘り進めていきます。
簡単に手順を説明していきたいと思います。


超図解!これがタケノコだ!
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フィールドにある竹には2種類ありますが、今回掘るのは孟宗竹という竹のタケノコです。
タケノコは地面からまっすぐ生えているわけではなく、地下茎から湾曲して生えています。
そして,お腹と背中があるのでお腹の部分に筍鍬を振りおろします。すると簡単にタケノコを掘り出すことができるのです。


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僕が、
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       私が育てました


このまま農協の生産者安心表示パンフレットに使えそうなくらい絵になっています(笑)


いよいよ昼食。セリご飯、桜ご飯、お味噌汁に野草の天婦羅も、といった豪華な料理でした。
特にとったばかりのタケノコの天婦羅はポテトのように甘く、ほくほくしていて超絶品でした。

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作業の後のおいしいご飯で会話も弾みます。

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なかにはこんな珍味?も・・・ザリガニの天婦羅です
口にした強者の感想によると「・・・土臭い」おいしく食べれるものじゃなかったみたいです。
しっかり泥抜きすれば普通においしいらしいが・・・。



昼食の後は、いくつかのグループに分かれて活動しました。

まずは、まき割りグループ

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お手本を見せてもらいます、「スコーーーーーーーーン!」と見事に真っ二つに。
そして、説明を受けて早速チャレンジ。

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大きく振りかぶって、、、「せいやっ!」
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「ふぅ、案外ちょろいな」・・・って感じに見えますが、実は、ただ単に拾って持っているだけです。実際は斧が横に滑ってうまく切ることができていませんでした。
やっぱりコツがいる作業でしたが、終盤になるとみんな手際よくやっていました。


次は、開拓グループです、枯れ草が大量にあった場所を畑に改造しようという、フロンティア精神にあふれた若者たちが向かって行きました。

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懸命な努力で・・・・

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荒れ放題だったフィールドが畑作向けの土地へとみるみる変貌していきました。
右端の草むらと比べると違いは一目瞭然です。


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作業でできた天然ベッドで一段落。ベストショット。


最後にブルーギル殲滅部隊。フィールドにある溜池に大量発生しているブルーギルを撲滅するというグループです、畦地さんいわく、ブルーギルを駆逐したあとにタナゴと卵を産むための二枚貝をを放つという壮大な計画の第一歩です(とても素晴らしい計画だと思います)。

方法は池の隅に刺し網を立てて、反対側の岸の両サイドから笹で水面をたたいていき、刺し網にブルーギルを追い込むという方法です。

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二人組となって巨大な笹を使い水面をたたいていきます。結構重労働。

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さて・・・結果は・・・?

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・・・二匹。

この後も、追いこみ作戦2セット、トロール漁法作戦3セット、釣る。等々様々な方法を試しましたが結局大した成果は上がらず結果的に失敗となってしまいました。

畦地さんと、今週末に電撃作戦を考えていますがそっちに期待したいです。
・・・ブルーギルには申し訳ないけど。


そんなこんなで日が暮れて、最後に集まって、野草について(カラスノエンドウスズメノエンドウカスマグサ)の話を有山さんから聞き、里山散策は終了しました。今回実感したのは、僕たちの活動はフィールド近隣の方々の理解や協力に大きく助けられているということでした。

この時期は目まぐるしく自然が変化していくので、来週はきっと違った一面が見れると思うと楽しみです。長文になりましたが、これで活動報告とさせてもらいます。


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